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屋根リフォームの方法や費用相場を解説!工事費用を安くするコツも紹介

2021.06.05
屋根リフォームは、築年数や屋根の状態、予算などに合わせて、最適な方法を選択することが大切です。

しかし、実際に屋根のリフォームをするとなると、
「屋根のリフォームってどのような方法があるの?」
「屋根のリフォームっていくらの費用がかかるの?」
など、さまざまな疑問があるでしょう。

そこで今回は、屋根リフォームの代表的な方法と費用相場を解説します。また、屋根材別のリフォーム時期の見極め方や費用を抑えるコツなども解説しますので、ぜひ参考にしてください。
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屋根リフォームの代表的な方法3つと費用相場


一口に屋根リフォームといってもさまざまな方法があり、「全面的なリフォーム」と「部分的なリフォーム」の2つに大別できます。

全面的な屋根リフォームの代表的な方法は以下の3つです。
・屋根塗装
・カバー工法
・葺き替え

では、それぞれの屋根リフォームの特徴と費用相場を見ていきましょう。

屋根塗装

屋根塗装とは、家の屋根材を塗装するリフォーム方法です。屋根の劣化や破損を修復するといった効果は期待できません。

ただ、適切なタイミングで屋根塗装を行うと、屋根の劣化を防止でき、状態のよい屋根を維持しやすくなります。

また、屋根塗装は「塗装は必要な屋根材か」を調べたうえで行うことがポイントです。
・塗装が必要な屋根:金属屋根、スレート屋根(アスベスト入り)、セメント瓦
・塗装してはいけない屋根:スレート屋根(アスベストなし)
・塗装できない屋根:陶器瓦

ノンアスベストと呼ばれる、アスベストが含まれていないスレート屋根は、耐久性が低く10年前後で寿命を迎えるケースが大半です。そのため、屋根塗装をしても意味がないといえます。

また、陶器瓦の寿命は半永久的とされており、瓦自体のメンテナンスが不要であるため屋根塗装も行う必要がありません。

屋根塗装が必要か、いつ行うべきかは判断がむずかしいため、業者に相談して進めるようにしてください。

屋根塗装の手順

屋根塗装の基本的なステップは以下のとおりです。

1.足場を設置する
2.高圧洗浄を行う
3.棟板金を交換する
4.下地補修を行う
5.下塗り
6.タスペーサーを設置する
7.中塗り
8.上塗り
9.足場を解体する

屋根塗装は外壁塗装と同時に行うケースが多いといえます。

どちらも足場の設置・解体が必要であり、同時に実施することで足場代を節約できます。施工費用自体は高額になりますが、将来的にかかるメンテナンスコストを抑えやすくなるため、同じタイミングで実施するべきか検討してみましょう。

屋根塗装の費用相場

屋根塗装の費用相場は40〜80万円となっており、全面的な屋根リフォームのなかでは比較的安価な方法です。

ただし、採用する塗料の種類や屋根の状態などで費用が変わります。とくに、塗料の種類で価格差が生じやすいため、耐用年数や機能などを比較し、最適なものを選びましょう。

カバー工法

屋根塗装よりも深刻な劣化症状のときは、カバー工法による屋根リフォームがおすすめです。

屋根のカバー工法とは、既存の屋根の上から新しい屋根材を施工する方法です。ただし、屋根材が二重になるため以下の条件に合う場合のみ施工できます。

【屋根のカバー工法を行うときの条件】
・既存の屋根材は、スレート屋根やアスファルトシングル、トタンなどを採用している(穴を開ける必要があるため)
・新しい屋根材は重量の軽い金属屋根を採用する
・屋根自体は劣化しているが、下地は傷んでいない

このように、屋根材が二重になって建物の重量が増えることから、新たに採用する屋根材は軽量な金属屋根などに限定されます。また、下地を残した状態となるため、野地板や防水シートが傷んでいないことも条件の一つです。

いくつか条件があるものの、既存の屋根の撤去・処分の手順が不要であるため費用を抑えやすく、施工期間が短いことがメリットです。

やや劣化が深刻な状態の屋根のリフォームを検討しており、できるだけ施工費用を抑えたい方に適しているでしょう。

カバー工法の手順

カバー工法による屋根リフォームの基本的な手順は以下のとおりです。

1.足場を設置する
2.既存の屋根の棟を解体する
3.防水シートを施工する
4.新しい屋根材を設置する
5.棟板金を設置する
6.板金の継ぎ目にコーキング処理を行う
7.足場を解体する

以上が基本の工程となります。カバー工法を行うにはいくつか条件があるため、施工可能かどうかは業者に点検してもらって判断するのがおすすめです。

カバー工法の費用相場

カバー工法はコストパフォーマンスの高い屋根リフォームであり、80〜120万円が相場です。

後ほど解説する葺き替えと比べて費用を抑えやすく、屋根塗装よりも深刻な劣化状態の屋根でも施工できることがポイントといえるでしょう。

葺き替え

葺き替えは、屋根リフォームのなかで、最も大がかりなリフォームとなります。

既存の屋根材や防水シート、野地板など、古い屋根をはがして処分し、新しい屋根に張り替える方法です。屋根の劣化状態をリセットでき、新築と変わらない屋根の状態に戻せることが特徴です。また、場合によっては、既存の屋根材とは異なる屋根材を選択することもできます。

築年数がかなり経過している、雨漏りが発生している、中古住宅を購入して今後長く住み続ける予定であるといった場合に検討されやすいでしょう。

ただし、既存の屋根を撤去・処分し、新たに屋根を施工しなければならないため、工数や費用が高額になりがちです。

葺き替えの手順

葺き替えリフォームの基本的な手順は以下のとおりです。

1.足場を設置する
2.古い屋根を撤去する
3.古い野地板の上から新しい野地板を施工する
4.新しい防水シート(ルーフィング)を貼る
5.新しい屋根材を設置する
6.屋根板金を取り付ける
7.足場を解体する

以上が基本の葺き替えの手順となります。屋根全体を一新できますが、工数が多いため工期が長くなりやすいことが注意点です。

葺き替えの費用相場

葺き替えの費用相場は150〜200万円が相場です。

同じ全面的な屋根リフォームである屋根塗装やカバー工法と比較して、最も高額な費用がかかることがわかります。

ただし、元の屋根材や新たに採用する屋根材の種類、屋根の状態、大きさなどで葺き替えの費用が変わります。詳細な金額を知りたい方は、業者に見積もりを作成してもらうようにしましょう。
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部分的な屋根リフォームの種類と費用相場


屋根の状態によっては、部分的な屋根リフォームも可能です。

ここでは、部分的な屋根リフォームの種類と費用相場について解説します。

漆喰補修工事

瓦を使用している住宅では、棟の部分に漆喰が詰め込まれています。漆喰があることで、瓦と瓦の隙間を埋めて雨水などの侵入を防止しています。

しかし、漆喰は15〜20年程度で劣化し始めるとされており、ひび割れや欠けといった症状が表れ始めたら、漆喰の補修工事が必要です。

既存の漆喰を撤去し、新しい漆喰を詰め直す方法であり、工数や材料代がかかることから1㎡あたり3,000~5,000円(足場代を含まない)が費用相場となっています。

瓦屋根補修工事

瓦は素材自体の耐用年数が長いですが、台風や地震などでひび割れやズレが生じることがあります。

瓦自体やその周辺に不具合がなければ瓦の並べ直し、瓦自体が損傷している場合は瓦の差し替えや交換が必要となり、費用相場は以下のとおりです。
・瓦の並べ直し:1戸あたり5万円前後(足場代を含まない)
・瓦の差し替え・交換:1箇所5万円前後(足場代を含まない)

放っておくと雨漏りになる恐れがあるため、早めに修理を行いましょう。

棟板金の交換

棟とは屋根の最も高い位置に取り付ける部材のことです。スレート屋根や金属屋根の場合、金属製の棟を取り付けることから、棟板金と呼ばれます。

棟板金があることで、雨水が屋根の内側に入り込まないようになっていますが、雨や風の影響を受け続けているため耐用年数は15〜25年程度が目安です。

棟板金が劣化してくると、釘のゆるみや棟板金の浮きなどの症状が表れるため、交換が必要です。既存の棟板金と下地を取り外し、新しいものに交換するのが基本の作業内容であり、修理費用は10〜30万円が相場です。

雨樋の補修

屋根の先端に取り付けられている雨樋は、屋根から流れてくる大量の雨水を適切に排水しています。雨樋があることで、屋根から流れる雨水は外壁や基礎、窓などに直接かからないようになっています。

しかし、雨樋は経年劣化によってひび割れたり、ゆがんだりしてくることがあるため、屋根修理のときに点検を行い、必要に応じて補修しなければなりません。なお、雨樋の修理にかかる費用相場は1㎡あたり3,000円程度が相場となっています。
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屋根材別!屋根リフォームの時期と方法


ひとえに屋根リフォームといっても、屋根材の種類によって必要な屋根リフォームの方法や目安となる屋根リフォームの時期が異なります。

そこで、代表的な屋根材の種類ごとに、屋根リフォームの時期の目安と方法を解説します。

スレート屋根

スレート屋根の場合、屋根の表面にコケや藻、色あせのほか、ひび割れが見られたら屋根塗装が必要です。

このような症状が出ているのは、屋根塗装の防水効果が切れている証拠であるため、再塗装を検討しましょう。塗料の種類によりますが、10〜15年に一度を目安に屋根塗装が必要となります。

また、適切なタイミングで屋根塗装をしていても、スレート自体の耐用年数が25〜30年であるため、新築から25年以上経過している場合は、カバー工法や葺き替えを検討してみてください。

金属屋根

現在ではガルバリウム鋼板を用いた屋根が主流となっている金属屋根も、劣化の進み具合に合わせて屋根リフォームが必要です。

まず、コケや藻の発生、色あせなどの症状が表れたら、屋根塗装を行うべきタイミングであるといえます。ただし、とくに不具合を感じていなくても、屋根塗装の耐用年数は10~15年程度となっているため、前回の塗装時期から年数が経っている場合は業者に点検を依頼するのがおすすめです。

また、金属屋根の種類によりますが、ガルバリウム鋼板の場合は耐用年数が30〜40年とされています。年数によっては屋根材自体が耐用年数を迎えている可能性があるため、カバー工法や葺き替えによる屋根リフォームを検討しましょう。

瓦屋根

瓦屋根の場合、屋根塗装は必要ありません。

ただし、築年数の経過とともに下地や漆喰部分が劣化してしまいます。たとえば、漆喰は15〜20年程度、野地板や防水シートは20〜30年程度の耐用年数とされているため、瓦自体に問題がなくても部分補修が必要となります。

さらに、瓦自体の耐用年数は50〜60年が目安であり、いつかは寿命を迎えます。そのときは、瓦の葺き替えを検討しましょう。
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屋根リフォームの費用を抑えるコツ


屋根リフォームは、数十万円〜数百万円の高額な費用がかかります。大切な住まいにとって必要であるとはいえ、できるだけ費用を抑えたいと考える方が大半でしょう。

ここでは、屋根リフォームの費用を抑えるコツを解説します。

外壁やベランダのリフォームと同時に行う

屋根リフォームを行うときは、高所作業となるため足場を組まなければなりません。さらに、屋根リフォームのほか、外壁塗装やベランダのリフォームでも足場が必要になります。

たとえば、足場代は40坪2階建ての住宅で20万円程度が相場です。

つまり、屋根リフォームと外壁塗装、ベランダのリフォームをそれぞれ別のタイミングで実施すると、足場代だけで約60万円かかります。

一方、屋根リフォームと外壁塗装やベランダのリフォームを同時に行うことで、足場の設置・解体にかかる費用を1回に抑えられるため、足場代は20万円で済みます。

複数個所のリフォームを同時に行うため、1回あたりの施工費用は高額になりますが、外装リフォームのトータルコスト節約につながるため同時施工を検討してみてください。

補助金・助成金の利用を検討する

補助金や助成金を利用することも、屋根リフォームの費用を抑えるコツの一つです。

たとえば、国が実施している「子育てエコホーム支援事業」では、以下のいずれかの工事を1つ以上行うことで申請できる補助金制度です。
・開口部の断熱改修
・外壁、屋根・天井又は床の断熱改修
・エコ住宅設備の設置

主に子育て世帯や若者夫婦世帯を対象にした制度です。補助額は新築住宅の場合40〜100万円、リフォームの場合は20〜60万円となっています。

そのほか、細かな申請条件については、以下のページをご覧ください。
参考:住宅省エネ2024キャンペーン|子育てエコホーム支援事業

また、各自治体が行っている制度もあるため、屋根リフォームを行う前に調べてみるのがおすすめです。

火災保険の利用を検討する

台風や地震などの災害で屋根リフォームが必要になったときは、火災保険を使ってリフォームを進められる可能性があります。

火災保険の適用対象となれば、屋根リフォームにかかる費用を大幅に抑えられる可能性があるため、台風で屋根の一部が破損したと言った場合は、必ず確認してください。

ただし、火災保険は自然災害や盗難などで、建物や家財に生じた損害を補償する制度です。経年劣化や故意に屋根を傷つけたことが原因で行う屋根リフォームでは利用できません。

また、加入している火災保険の補償内容や申請手順を確認することも重要なポイントです。

「火災保険の適用対象になるかもしれない」
という場合は、焦らずしっかりと情報収集したうえで申請を進めましょう。
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まとめ


今回は、屋根リフォームの方法や費用相場などを解説しました。

屋根リフォームといってもさまざまな方法があり、屋根材の種類や屋根の状態などで、実施すべき内容が変わります。もちろん、業者に相談して提案してもらう方法もありますが、依頼者自信が情報収集しておくことで、スムーズに屋根リフォームを進められます。

また、屋根リフォームは高額な費用がかかるため、予算内で納得できる工事を実施するためにも、費用を抑えるコツを知っておくことが大切です。

ぜひ今回の記事を参考に、納得できる屋根リフォームを進めてみてください。
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